gifujirushilogo

RSS widget
蔵珍窯

株式会社 蔵珍窯

interview取締役社長 小泉衛右

 岐阜県多治見市大平町にある蔵珍窯は、昭和45年創業当時、加藤唐九郎氏(陶芸家)から本(やきもの随筆)をもらった際に、赤絵の具について書いてある一節があり、唐九郎氏から「絵を描くならば赤がいい」と言われ誠実に取り組み、約三年かけ紅柄を摺り続け出来上がった美しい赤絵の具が始まりでした。元々は絵付けの仕事をしていたのですが、今日では自社で成型から焼成まで行い、自社の商品として生産から販売まで行っています。

1000日間擦られる紅柄

 紅柄の原料は、「硫化鉄鉱石」と呼ばれるもので、銅山を掘る時、銅が採取される際に副産物として出てくるのが硫化鉄鉱石。その後一ヶ月ほど薪のところで置いて焼き、水の中で浸して置いて置くと、成分が水の中に溶け出し、その上水を煮出すと成分が結晶化します。それをさらに焼くことで初めて紅柄になります。現在は鉄の錆を化学反応させた物が使われますが、化学式通りの綺麗で単調な物が出来上がってしまいます。自然物の硫化鉄鉱石を使うことで、中に含まれる不純物が逆に深みのある落ち着いた赤を出すのに一役かっています。  紅柄はそのままでは上絵付け用の絵ノ具としては使えないので、紅柄にガラスの成分を加えることで初めて陶磁器用の上絵ノ具として使うことができます。最近ではこのまま使う絵付師が多いなか、蔵珍窯では昔からの伝統のまま、この絵ノ具を1000日間摺り木目細かくする事で落ち着いた赤色と、色の幅を持たす事が出来ています。

赤の魅力

 他の色は色をのせる事は出来ても絵を描くときに筆で線を書く事が難しいようで、そう言った意味でも赤は一番表現の出来る色でもあり、色の幅を出す事にも適しています。1000日間摺られる紅柄だからこそ粒子も細かく、赤の濃い色から薄い色まで幅広く色を出すことが出来ます。また一度釉薬をかけて焼成してから、上絵付けをして、上絵焼成を行うので通常よりも手間をかけています。もちろん絵は職人が一つ一つ丁寧に描いているので、機械ではない独特の風合いが出ています。

赤巻石瓶(あかまきせきびん)

 器全体を赤にする場合に、スプレーを使って絵付けをする場合もありますが、妙に艶が出てしまい日本に合うような落ち着いた赤は出ません。落ち着いた赤にしようと思うと手で塗るしかない。蔵珍窯では製品の上絵付けを手で行っていて、回転体を描くのは比較的やりやすいが、取手のついた物や、異型の物になると絵ノ具の塗りをムラなく綺麗に見せるのが難しい。それを綺麗に仕上げるのは熟練の技があるから出来る事です。 日本酒などを入れて飲むのに程よいサイズと、深みのある赤が食卓を彩り、小泉氏も飲みすぎてしまった経験があるようです。

[ 2014.01 ]

会社ロゴ

株式会社 蔵珍窯

507-0041
岐阜県多治見市太平町6-5
0572-23-6122
http://www.zohogama.com/

 
小田陶器
小田陶器
いぶき
いぶき
カネ定製陶
カネ定製陶
山只
山只
小田
小田
いぶき
いぶき
カネ定製陶
カネ定製陶
山只
山只
郡上割り箸
郡上割り箸

PAGE TOP